メロンマンな日々

はじめまして!宮崎県在住ブロガー「メロンマン」です。 宮崎県の観光地などの紹介をしつつ、私たちのゆるい会話と雰囲気をみなさんに提供したいです!

第5話【漫画紹介】おやすみプンプンを紹介したい!

どうも、きすけです!

 

今回は私が人生で最も影響を受けた漫画の

紹介をしたいと思います。

 

紹介したい漫画は

おやすみプンプン

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浅野いにお先生の代表作です。

以前から気になっていた方がいらっしゃるかも

しれませんが、私の顔はもちろんプンプンを

オマージュして作成しております。

 

おやすみプンプン(1)【電子書籍】[ 浅野いにお ]

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では、紹介していきましょう。

 

・あらすじ

・おやすみプンプンの面白さ

・おやすみプンプンの魅力1【描写の美しさ】

・おやすみプンプンの魅力2【プンプンの心情表現】

・おやすみプンプンの魅力3【家族愛】

 

 

       あらすじ(ネタバレなしです)

小学5年生のプンプンは転校生の田中愛子ちゃんに一目惚れをしてしまいます。

母から離れるべく「鹿児島に行きい」と言う愛子ちゃんに同行を約束したプンプン。

しかしその約束が守られることはありませんでした。

何をするにも約束を破った過去が足を引っ張り、プンプンの心はいつまでもそこに縛られ続けます。
プンプンはどんどん自己嫌悪、劣等感、絶望、孤独感に苛まれていきます。

 

それ以降愛子ちゃんとは疎遠になってしまいますが、依然として愛子ちゃんの存在は

プンプンが生きる上での指針となっており、
完全に離れ離れとなった後も彼女を探し求め続けます。

 

愛子ちゃんのことが忘れられてはいないものの、自分を必要としてくれる南条幸と出会います。

幸に惹かれ不器用ながらに愛を育み、

アパートの大家の宍戸、唯一の友達の三村達と

束の間の幸せな生活を送ります。

 

そんな中、愛子ちゃんと偶然再会します。
大人になり少女の頃とは違って見える愛子ちゃんに失望感を感じつつも引きずられるように行動を共にしだします。

 

止まっていたプンプンの時間は動き出し、誰も予想できない憂鬱クライマックスへと物語は進みます。

 

 

       おやすみプンプンの面白さ

この作品の醍醐味は「感情移入」です。

 

ごくごく平凡な少年プンプン。

二コマ目に登場しているように、トリのような姿をしています。

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 (おやすみプンプン2巻16ページより引用 著者:浅野いにお 小学館発行)

 

恥ずかしがり屋な一面が伺えるものの、

お小遣いを握りしめて全速力でアイスを買いに行ったり

エロ本に興味が出てきたりと。

年相応なプンプンの行動に可愛さを感じます。

 

作品前半では平凡なプンプンの学生生活が
丁寧すぎるくらいに描かれています。

 

誰しもが味わうような学生生活を過ごすプンプンにいつしか自分を重ね合わせるように物語を読み進めます。

 

作者の浅野いにお先生が後にインタビューで明らかにしていますが

「顔かたちが誰にも似てないがゆえに、逆に誰しもが自由に表情を想像できる。」

主人公プンプンの姿にはこんなこんな作用があったことに衝撃を受けすぎて言葉が出ませんでした。

 

ストーリーを読み進めて、登場人物に愛着が湧いて起こる感情移入とは訳が違います。
1巻の1話、主人公の登場シーンからすでに私たちは作者によって計算されて感情移入させられているんです。

 

(インタビューの引用元はこちらになります。)

cakes.mu

 

前半ですっかりとプンプンと自分を重ね合わせましたら、後半戦です。

ここからはもう怒涛の憂鬱ラッシュです(笑)

鬱な世界へようこそ(笑)

 

何一つ思い通りにならないプンプン。

ページをめくるたびに憂鬱が…憂鬱が…

吐きそうになります

 

生きるなんてもうやめよう…

プンプンにはそれすらも許されません。

 

最高に憂鬱なクライマックスへと向かいますが、

「一歩間違えたらと自分はプンプンと同じ未来になっていたのでは?」

そう考えてしまいます。

 

自分の性格、友人関係、親との関係、恋愛関係。

はたまた学校生活、将来の夢…

一度立ち止まって何もかもを見つめ直してしまいます。

 

感情移入することによって起こる自己嫌悪、劣等感、孤独、不安。

すべてをひっくるめて、こんな気持ちにさせられるこの作品が大好きです。

 

 

       おやすみプンプンの魅力1【描写の美しさ】

プンプンがとても簡潔に書かれていますが、

背景や空はとても丁寧に細部までこだわって描かれています。

プンプンのせいで逆に背景に目が行ってしまうため、作者の技量が浮き彫りになります。

浅野先生が描く空、住宅街が特に好きでノスタルジックな気持ちにさせられる場面が多々あります。

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おやすみプンプン2巻162ページより引用 著者浅野いにお 小学館発行)

私が好きなこのシーン。

描写の美しさと家族愛によって胸が熱くなりました。

 

 

 

       おやすみプンプンの魅力2【プンプンの心情表現】

心情表現は独特の一言です。

プンプンは話しません。
正確に言うと話してはいるのですが
私たち読者にだけはその口を開いて話している姿を見せません。
全13巻、147話で完結なのですが、
プンプンが初めて吹き出しがついて
話しをするのはなんと第144話目なんです。
話した言葉も「僕の名前は……」だけです。
それ以前のプンプンのセリフは
ナレーションのように独白の文字だけで
綴られています。

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おやすみプンプン9巻第99話より引用 著者:浅野いにお 小学館発行)

 

うっとおしいくらいの文量で読者にプンプンの心情をうったえてきます。

漫画なのに小説のような作品です。

 

 

       おやすみプンプンの魅力3【家族愛】

憂鬱&憂鬱でストーリーは進んでいきます。

そんな中でプンプンの家族の小さな家族愛に胸がきゅっとなります。

プンプンの思い通りに事が進んでいかないのと同じように家庭環境も一筋縄ではいきません。

噛み合わないながらに互いのことを思い合う家族愛。

ゆがんだ愛ながらにプンプンを大切に思う母の愛情に涙が出てきます。

 

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 (おやすみプンプン6巻192ページより引用 著者:浅野いにお 小学館発行)

 

 

 簡単ですが今回はここまでにします。

 

必ずしも万人受けする作品ではないと思います。

しかしこの漫画を通して考えさせられることはとても多いです。

 

自己嫌悪、劣等感、孤独を感じているあなた。

何もせずにダラダラと同じ毎日を過ごすあなた。

平々凡々な生活を送るあなた。

はたまた順風満帆な生活を送っているあなた。

 

あなたにぜひ読んでいただきたいです。

 

 

浅野いにお先生の他の作品のリンクも載せておきますので、

商品を見ていただけると幸いです。

 

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 最後まで読んで頂いてありがとうございました。